子宝どっとこむ

 

 人類は土に生かされている

風の谷のナウシカでは、ナウシカがユパ様に言っています。「汚れているのは土なんです!この谷の土ですが・・・汚れています」と。
ラピュタでは、シータがムスカに言っています。「この国がなぜ滅びたのか、私にはよく判る。ゴンドアの歌にあるもの・・・種と共に冬を越えて、鳥と共に春を謳おう・・・人間は、土から離れては生きていけないのよ!」と。

宮崎氏がメッセージとして世界に発しているのは、常に「自然と人類は共生できないのであろうか」ということです。人類が、今のように自然に生かされていることを忘れたかのような態度で生きていく限り、自然の恩恵から見放される日がやってきます。ナウシカの腐海のように、ラピュタ帝国のように・・・人類は土が作り出す命を食べ、太陽が与えてくれる元気をもらって、生かされてるのです。

「虹を食べる」という言葉をあなたはご存知でしょうか?もちろん「虹そのもの」は食べられません。
でも紫外線~赤外線までの各種太陽光によって植物は生きうる環境を得て、土に含まれるミネラルを栄養にして成長します。その植物が吸収したミネラルや生成されたビタミンやらを、巡り巡って人間は食べさせてもらって生きているのです。だから、言葉として、「人間は虹を食べている」といっても過言ではない、という話をある本で読んだとき、「あぁ、詩的表現ではあるけれど、本質を突いている」と思いました。

シータの言っている言葉は、現代人が忘れかけている「生かされていることへの感謝、命の本質」だと思います。自然が人間を辛うじて生かしてくれているのであって、人類がこの世界を造り動かしているワケではないこと・・・それを現代人は忘れかけています。

ラピュタ帝国は、人類が叡智を持って世界を作り出したかのように、大きな島を空に飛ばして栄華を極めましたが、土の力が無いと永続的に空で生きることなど無理だったことに気付いて、やがて地上に戻ったのです。そしてシータの祖先である王族も、その後はゴンドアで自然の恵みを受けてひっそりと暮らしたのです。
自然の恩恵に浴して生かされているという「ありがたみ」を忘れてしまった人は、自然を大切にしないので、いつか必ずしっぺ返しを喰らうのです。ムスカの姿はまさにその「権化」ですね。(笑)

bianとこの映画を見ていると、非常に単純に「ネックレスが光ると空を飛べる」(ゆっくり落ちるだけなんだけど・・・^_^;)ことをとても喜んでいたり、「フラップター(ドーラ一家が乗っている虫の様な乗り物)に乗りたい」と言ったり、「龍の雷門を通ってみたい」と真剣に眺めていたり・・・全体的にファンタジックな捉え方をしていて「楽しんでくれているんだな~」と嬉しいです。

しかし私は毎回、「シーターッ!」「パズーッ!」と呼び合ってドーラに助けてもらいながら燃え盛る塔の頂上から助けてもらうシーンで、涙をこらえてしまいます。(魔女宅でキキが「頑張れ、頑張れ」と応援を受けながら、デッキブラシで苦慮しつつトンボを助けるシーンと同じくらい、グッとくるものがある~>_<) 

あれだけ真剣に命を懸けた状態で、「互いの名を呼び合って、互いの存在を求め合う強い心」や、シータの「100%パズーが助けてくれる!と信頼して、ただ待つだけではなく自分から飛び降りる勇気」を見ると、「普段の私ってボンヤリ生きてるな~」と反省したり、「100%命を懸けてまで信頼出来てる人って居るんだろうか?」と悲しくなったりしてしまうので、つい感動して泣きそうになるのです。(キキとトンボも同様ですね。命をかけて信頼して、なりふり構わずお互いを求め合っています)

だから、「しょせんアニメの世界の中の話でしょ」といった思い込みで、ろくに観た事も無い人に「くだらな~い」などと言われると、心底ムッとしてしまうのです。(大人気ないけど!批判する前にそのモノを知る努力をしてない時は特にムッとしますね~^_^;)

あなたは毎日を真剣に生きていますか?
己の命を賭けてでも守りたいものがありますか?
今のあなたの生活を全てかなぐり捨てても、走り出したい情熱を持っていますか?(知り合って2日だけのシータのために、自分の全てを投げ打てるパズーって本当にスゴイと思います)

あなたが真剣で、命を懸けていて、情熱を持っていれば、必ず周りの人間が変化して巻き込まれて、最終的に助けてくれることをも、ラピュタでは教えてくれています。ドーラ一家は略奪の限りを尽くす海賊でしたが、シータとパズーの心意気に触れた後はすっかり毒が抜けてしまい、気のイイ人達になって2人を助けてくれています。どちらかというと悪い人だった人まで変えてしまう力、助けてくれる人になってしまう魔法を持っているのです。あなたの真剣な情熱、それは何ですか?

bianやhikaruはそんなことを考えて観ているとは思いませんが・・・(笑)奪い合うだけの現代社会でも、「自分の大切なものを命賭けて守ること、そして自然に生かされている感謝を心に留めていれば、奪っていた人も一緒に守ってくれて感謝する人に変化することを、この映画から感じ得て欲しい」と思って、よく観せています。


最後に。
エンディングに掛かる主題歌「君をのせて」をbianがよく歌うのですが、「父さんが遺した熱い思い、母さんがくれたあの眼差し」という私の好きなフレーズを、いつも「・・・あの~まざ~な~し~」と歌うので、「まな~ざ~し~、だよ(笑)」と訂正してしまいます。すると、「まなざしって何?」と突っ込まれて、「難しいね。視線というか目の持つ力というか・・・母ちゃんがbianを見ているときの目はどんな目?その目の雰囲気のこと、かな?」などと、自転車の前と後ろで真剣にレクチャーしていたりします。(^_^)

先日は初めてラピュタのパズル(300P)を購入し、比較的判りやすいパズーとシータの部分(半分くらい)は自分で作っています。残り半分は背景とか空なので・・・出来上がる絵が楽しみじゃないと頑張りませんからね~!(^o^;)

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