子宝どっとこむ

 

 大切なものを大切にするということ。

この映画は、「生きる力、大切な命」というテーマだと私は思っています。
千尋は最初、グダグダ言ってるだけで何もしない、非常に象徴的な「今時の子供」でしたが、後半からは彼女自身の澄んだ瞳で物事を正面から見つめて、自分の価値観で考えてから答えられる人間に育っています。勇気と行動力も兼ね備えていて、非常に頼もしいですね。

私はこの映画を観るたびに、「あぁ、子供を作るのは本当に親の後姿だなぁ」と思うし、「自分で考えて、勇気を持って行動できるって素晴らしい」と思うし、「自分の大切な人を、心から大切なんだと気付いて、その後でどういう行動が取れるかで、相手への伝わり方が変わるんだなぁ」と思います。

最初の「この親にしてこの子供だ」という感想は、「この車は四駆だぞ!」「大丈夫、カードだって持ってるし」という、畏怖の念やわきまえた態度のカケラも無いような父親で、「千尋、あんまりくっつかないで!」「あなた、いい加減にして!」という喋り方をする母親であるから、千尋はグダグダして甘えた小学生だったのだと思うからです。頭ごなしに決め付けて、人の言うこと全く聞き入れない、冷たく突き放しておいて言うことを大人しく聞けと要求する・・・そういう親だとそりゃぁ気力の無い子供にも育つよなぁと思ってしまいます。自分の考えが一つも認められない状況で、あなたは自分の考えをもっと主張しようと思えますか?

次の、「勇気を持った行動に感動する」という感想は、「ハクを救いたい!」という一心で、湯屋の外壁を登る千尋の姿に、私は戦慄が走るからです。当初は下り階段もヒョロヒョロして降りれなかったのがウソのように、袖を捲し上げたかと思うと一気に崩れ落ちるトイを走りぬけ、非常階段(?)を上り、窓を破って湯ばーばの元まで辿り着こうというその意欲!愛の力って素晴らしいと感動します。また、暖炉の前の穴から落ちるハクと共に落ちてしまう千尋・・・その時の彼女には、「竜だからいざとなれば飛ぶでしょ」などといった甘えや計算はまったく無かったはずです。そして肩に止まっていた坊とカラスを、助ける余裕まであります。愛の力に目覚めた人間というのは、ここまで強いものかと感心しきりなのです。

最後の、「大切な人を大切にしていると気付いて行動を変えることが大事」という感想は、普段の私の生活からも反省する点が多いからなのですが・・・「大切だ」と思っていても、それを形にしなかったり、言葉に表さなかったりすること、あなたは多くないですか?

大切な家族の誕生日、結婚記念日や父&母の日、敬老の日やこどもの日・・・大切にしている人が居るのなら、そういう記念日をキッカケにして、ちゃんと「私はあなたを大切に思っています」という気持ちを伝えないと、相手にはあまり伝わっていないことが多いものです。照れてしまって恥ずかしいよ~などと言っている間に後悔する日が来るのかもしれませんから、是非とも大々的に「あなたを思っていますよ」と手紙を書いたり花を贈ったりすることをオススメします。モノは要らないのです。手紙と花で十分だと思います!あなたは突然送られてくるモノと、花と、手紙なら、どれが一番嬉しいですか?(^_^)

千尋は「お父さんとお母さんを元に戻したい」「ハクを死なせたくない」という一心で、誠実に振舞って湯屋で働いて過ごすことで、生きる力を身に付けます。一同が欲の塊のような世界だったけれども、千尋は自分の欲求を見失いませんでした。「愛する人を失わないため」だけに、彼女は一心不乱なのです。ブレることが無かったからこそ、迷うことなくその全て(2つだけ!それが大事☆)を手に入れることが出来たのだと思います。

両親と元の世界に戻れた日が、最初の日から数えて何日経っていたのか、私には検討も付きません。千尋が生まれ変わったようにしっかりしているのですから、2ヶ月くらいなのかな?などとは思います。が、そんな短期間で生き方全てが変われるような体験が出来ること・・・それは恵まれていたのかもしれないとさえ感じます。もしかしたら6ヶ月くらいなのかしら?でも季節はあまり変わってないように見えるのですが・・・難しいところですね!(^_^;) 

でも私達は「神隠しに会えば人生が変われる」という期待は出来ません。「普段の自分たちの生活に流される」のではなく、「時間の流れに乗って、自分の決めた時間を自分の足で生きる」ということが肝要なのだなぁと感じるのです。
「自分の時間を生きる」ためには、今の世の中は変化や進行のスピードが速すぎて、ややもすると自分自身すら見失いがちですが、太古の昔から24時間365日=1年という時間は誰にでも公平に与えられているモノです。時間というモノは、貯めることも分けてもらうことも出来ない、全人類だけでなく、生命体全てに宇宙から公平に与えられている唯一の財産です。その貴重な時間を、誰とどうやって生きるのか、決めているのはあなた自身です。

一度しかない人生は、思い通りに生きたいでしょう?「大切な人を早くに失いたい人」は居ないですし、「大切な人を失ってから激しく後悔したい人」も居ないと思います。もしくは自分自身が「もっとこう生きてみたかった」と言いながら老衰で死にたい人も居ないと思います。

そのために、今、何をするか。
それが重要です。
今、そして明日。そこから、来週、来月、来年、3年後、5年後、10年後・・・何歳でどうなっていたいのか、それを本格的に計画して、目標を明確にして、「こういう人生を生きる!」と決めて生きてみてはいかがでしょうか。

ただ流されるのではなく、流れに乗るのです。

千尋を見ていて、私は本当に「時間が大切だ」としみじみ思います。両親は「なんだ?誰のイタズラだ?」と車の葉っぱを見て驚いていますが、千尋は自分の足でその時間を生きていたから、何も驚いていませんよね?それは私達に当てはめれば、「気が付けば、あっとゆー間に5年経ってたよ!」という感じじゃないですか?(たくさん居ると思いますよ~、宮崎氏は大人向けにそれを言いたいのだと思います!^_^;)

「ガッチリ足場を固めた5年だった」の人も居れば、「気付けば5年だよ~」という人も居るのです。
あなたはどちらですか?
そして本当はどちらがいいですか?
今のあなたが理想の生き方をしていないのであれば、それはなぜなのでしょう?

誰かに命がけで救われたことにも気付いていない自分がいいですか?
大切な人を命がけで守っているという満足感に満ちて生きている自分がいいですか?

生きる力。それは自分の足で自分の考え方で自分の時間を生きることだと、私は思います。
大切な命。それは全ての生きとし生けるものを愛する心からくるものだと、私は思います。

少し哲学的なことを書いてしまいましたが、これは様々な自己啓発や能力開発の本にも多々書いてあることです。「時間」「お金」「人」「言葉」など・・・これらを「どう扱っているのか」が今の、そして将来のあなたの人生を決めています。自分で自分の未来を決めているのです。当たり前のようですが、気付いていないことかもしれませんね。

千尋は、気付きましたね。

最後に、bianは釜爺や湯ばーばや坊が怖かったりして、最近まであまり観てくれませんでした。もののけ姫やナウシカに観慣れてきたので、久しぶりに「観る?」と聞いてみたら観てくれました。そしてやはり、両親がブタになってしまうところでブルブル震えていたかと思えば、真っ黒クロスケ登場にも竜にも喜び、銭ーばの家に居る外灯がビョンビョン跳んで来るところで大喜びしていました。怖いシーンは随分と減った様子で、楽しみにしているシーンを待ち望んでいる、という観方をしています。

ちなみに彼女はオオトリサマが好きで人形(↓)を持っているのですが、人形を抱っこしながら観ていて、チラリと出てくると「オオトリサマが居た!母ちゃん観た?!」と叫んでいます。その内にオオトリサマがお風呂に入っているパズル(↓)を買わされそうですね・・・(笑)


千と千尋の神隠し ふかふかオオトリサマ(M)
108ピース 千と千尋の神隠し オオトリサマ御一行

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