子宝どっとこむ

 

 猫じゃなく、人間として。

「猫の恩返し」ですが、今日、とても久しぶりに観ました。今までは「やっぱり宮崎さんじゃないと表現力とかがイマイチなんだよね~」と思い、bianがよっぽど観たがらない限り観ていませんでした。なので4回目くらいでしたかね・・・(^_^;)

主人公は珍しく高校生の女の子です。大体ジブリの作品は10歳前後の女の子が主人公、というものが多いのですが、少し年齢が高かったですね。今までは最初の猫を救うシーンだけは何回でもドキドキするけど、2回目以降に観た時にその他が楽しくないなんて、ジブリらしくな~い、と実は少しガッカリしていて(苦笑)、繰り返し観ることをしなかったままだったのです。

でも、今日少し、この映画の意図が見えた気がしました。そしてなぜ日本の女子高校生が主人公だったのかが理解できたような気がしました。

半分くらいから最後のほうにかけて、バロンが同じフレーズを繰り返しています。「自分の時間を生きる」「自分の決めた時間を生きることを忘れちゃだめだ」「ハルらしく生きることを忘れるな」。バロンがかっこよすぎて、どうも台詞的にクサイんだよね~などと今まではあまり耳に入っていなかったのですが(笑)、今日は素直に聞こえてきて、「あぁ、この映画は流されて生きてるハル(観客)に、自分の人生を自分らしく生きる楽しさを思い出させてくれているんだ~」と気付きました。

フツウの高校生というのは、毎日に流されて生きていることが多いと思います。部活、勉強、恋愛、友達・・・毎日がキラキラしているけど、その先の人生を本当に真剣に考えるべき時なのに、どうしても浮ついた日々の気分に押されてしまいがち★ ハルも「どーして私ってこーなのっ?!」と不甲斐無い自分にイライラしていたので、猫のお誘いにフラフラと誘われてしまい、危うく人生を台無しにするところでした。

最後には、幼かった頃の自分と繋がっていたユキちゃん(白猫)と触れることで、夢を持っていた頃の自分とリンクし、「あぁ、私はこんな私だったんだ!そしてそのままでヨカッタんだ~♪」と思えるまでに成長します。元の世界でスカイダイブするシーンは少し迫力があるのですが、私にはなんといっても「私達、今、かっこいーかもー?!」という叫び台詞ですね!めちゃめちゃカッコイイってのに、「かも~?!」が付いていますから!(笑)

その直前に、バロンが「まだ死んでない!生きている限り目を開いて前を見ろ!」と教えてくれるところも感動します。下手したら直後に死んでいたのですが(汗)、ちゃ~んと、トト(カラス)が助けてくれます。塔に登っている辺りからこの辺までは、「信頼しあった仲間とのチームワークって素晴らしい」と思い知らされます。

ハルが「バロンが好きになっちゃったかも~♪」と告白したら、バロンは「うん」と一旦受け止めて、それから「私もハルのその素直さが好きだよ」と答えてくれる、というやりとりも思いやりがあって素敵だと思いました。あんな大人になれたらカッコイイな~と思います。

その後はハルが髪を切っていたり、早起きしていたり、好きだった男の子の別れ話に反応しなかったり・・・と、変化した様子を伝えてくれているのですが、人間はキッカケがあればいつでも変われるんだなぁと感心します。

もし今のあなたが「こんなんじゃダメだ」「今の私は本当の私じゃない」と思っているのであれば、自分からキッカケを作って、勇気を持って行動から変えていくことをオススメします。行動が変われば未来や環境が変わってきます。愚痴を言ったり文句を言ったりしてても、自分が変わらなければ何も変わりません。周囲のせいにしている限り、いつまでも自分は変われないことを、この映画は教えてくれています。ハルのように目が覚めたら、いつでも自分らしい人生が送れるのですよ♪(^-^)

bianは「今日初めて観た」というくらいに覚えていなかったようです。猫が沢山出てきて、とても喜んでいました。猫王様の偉そうな雰囲気にノックアウトされて、「猫の王様なの?王様なの?」と何度も聞いていたし、「ムタ(ムーン)はハルのお父さんなの?!」とまた人間関係を問われました。(笑) バロンがカッコイイという台詞はあまり聞けなかったので、どうも猫王様が恭しく扱われている様子にかなり気を取られていたようでしたね・・・彼女は姫だから・・・(@_@;)

でも全体的には「猫とお話できるなんて楽しそう!」といった夢見がちな感想を抱いていたようで、嬉しかったです。やはり子供はそこからでしょう!(喜) しかし高校生のハルには感情移入しにくかったようで、弟のhikaruと共に「猫にゃん!猫にゃ~ん!」と、ハル達と大量の猫とのドタバタ追いかけっこに終始喜んでいました♪楽しく観てくれることがまず第一なので、久しぶりに観せて、ヨカッタです。

この映画は、「与えられた運命に従うだけが人生じゃない。猫になるという逃避を選ぶより、まずは自分に与えられた人間としての生をまっとうして、自分の決めた時間を生きろ」というメッセージを伝えているという点で、「千と千尋」や「もののけ姫」にも通じるので、「やはりジブリの映画なのだな~」と感じました。

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