子宝どっとこむ
命令と意志の使い分け
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物事を成すにはエネルギーが必要で、そのエネルギーは大きく分けると二つに分かれます。一つは命令されることであり、いまひとつは意志を持つことです。
これらはそれぞれ使い分けが必要です。
命令に基づく行動というのは、迷いがなくなり、思考を放棄することができますし、むしろ思考が禁じられるケースもあります。思考が省略されるということは、行動への移行がすばやくなります。また、命令は多人数を一つの方向に向けることが比較的容易です。但し、命令に基づく行動は、目標が明確であること、達成への道筋がついていること、短期的であること、の3点が要件であると考えます。
一方で、意志に基づく行動、すなわち主体的行動というのは、意志が固まるまでにそれ相応の時間を要しますので、行動への移行は遅くなります。また、組織の個々の要素がそれぞれ主体的行動をとりながら、組織全体として大目標へ向かわせるというのは曲芸に近いものがあります。しかしながら、目標が具体化しきれていなかったり、達成困難なものであったり、達成への道筋がついていなかったり、長丁場を要する場合には、主体的行動でなければ成功はおぼつかないと思います。
翻って、学習ということを考えてみます。
受験や資格試験の学習ということであった場合、ゴールは明確であり、また、各種の合格へのハウツーがそれなりに完成されています。それらを利用しながらゴールに向かってわき目も振らず突き進めば良いわけですから、命令に基づく行動が適していると言えなくはなく、いくつかの留保はありながら、私も基本的に賛成です。
一方、ITのスキルアップというように、目標が漠然としており、学習期間も不明確で生涯学習に近い場合、主体的行動スタイルでなければ持ちません。
次回は主体的行動をとるコツについて考えてみたいと思います。
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